N's Last Words ~序文~
2014/12/2 夜
nakamizu、オンラインTRPG「QuestNotes(クエストノーツ)」登録完了メールを受信する。
2014/12/27 未明
nakamizu、初めて「QuestNotes」においてクエストを公開する。
……
(中略)
……
2018/12/2
nakamizu、「QuestNotes」登録から丸4年。
……
最近、ふと思うのだ。
私はこの先、一体いつまで「QuestNotes」のマスターを続けていくのだろうか?
例えば。「QuestNotes」というWebサービスが終了する日は、いつの日だと考えているのだろうか?
このWebサービスが100年続くことはありえまい。その半分の50年、いや、25年も厳しいだろう。
このままでは答えが出ないので、もっと半々に割っていって考えていく。12年……6年……3年……1年……
ハッキリしたところは言えないが、多分どこかで現実的な数値を言えたはずだ。
例えば。私という人間が「QuestNotes」というWebサービスの利用をやめる日は、いつの日だと考えているのだろうか?
ここで、仮に向こう10年「QuestNotes」が存続したと仮定しよう。
果たして、私は最後まで「QuestNotes」に残り、継続14年のマスターとなるのだろうか?
ハッキリしたところは見えないが、いずれどこかで身を引かざるを得ない事態に陥る可能性は、考慮すべきだろう。
故に、私は考えなければならないと考えた。
いずれ来る、避けられぬ時を。『「QuestNotes」のマスターをやめる時』の事を。
その時何をすべきなのか、何ができるのか、何をしたいのか。
その為に、私は思い出すべきだと思った。
この4年間の歩んだ道を。『「QuestNotes」のマスターの道』の事を。
今まで何をしてきたのか、何ができたのか、何をしたかったのか。
折角4年も続いたのだ。振り返ってみて『「QuestNotes」のマスター』であった時期が、
正直どうでもいい事だったなどとは言いたくはない。言わせたくもない。
だから、遺す。
己の4年間の価値を世界に認めさせるために。
己の4年間の価値を最大限に生かす為に。
最後の時が、最期の時にならないように。
最後の時に、そして最期の時に後悔しないために。
これより記するは「マスターnakamizuの、取り留めも無い、されど真摯であろうと信じる言葉」のみである。
もはやその言葉は「QuestNotes」の事に留まるまい。
ただひたすらに、己の行為を無駄にしないために。あらゆる何かを書き続けるだろう。
そして然るべき日に、この言葉の全ては『マスターnakamizuの遺言集』になるだろう。
このようにして上手く『マスターnakamizu』を終われた時、私は正しく次へ進めるだろう。
死が我が歩みを阻まぬ限り。
N's Last Words ~序文~ 完